こんにちは!かんいちくんのおうちです。
私たちは一条工務店の規格住宅 HUGme(以下ハグミー)で契約し、現在打ち合わせ中です。
ハグミーは棟数限定・期間限定の規格住宅になります。
厳選された100プランの中から自分に合った間取りを選ぶ規格住宅になり、間取りやオプションなどの自由度は低めではあるが、注文住宅に比べてコストパフォーマンスで優れる商品になります。
しかし、コストパフォーマンスに優れる代わりに一条工務店の他の商品に比べてデメリットも多いです。
私たちはそんなデメリットを理解した上でハグミーを契約しましたので、今回はハグミーのデメリットをまとめてみようと思います。
ハグミーのデメリット6選
100通りの間取りプランは多いようで多くない
ハグミーは厳選された間取りプラン100通りから選ぶ商品です。
壁の位置はもちろん、キッチンの向きを変えたり、扉の開く向きを変えることすら一切できません。
唯一許されているのは左右反転のみ・・・
なので基本的にはプランの間取りそのままとなります。
しかも100通りは多いように感じますが、実際はその中から自由に選ぶのは難しいです。
では実際にハグミープラン集が一条工務店のホームページで公開されていますので見てみます。
例えば、仮に南道路向けの2階建て約33坪の間取りは7種類のプランがあります。
この7通りのプランをすべて見ていきます。
なんだ、いろいろなバリエーションがあるじゃんと思った方。
もう一度しっかり見直してみてください。
例えば土地の間口が9m以下の場合は間口が3.5間(幅6.37m)のS33-3550-0005しか採用することができません。
※一条工務店の縛りで建物の左右(犬走)はそれぞれ0.9m以上開ける必要があるそうです。
S33-3550-0005のプランは4LDKで2階に4部屋ありますが、もし2階に4部屋いらない場合はこの間取りは合いませんよね。
他には、
和室が欲しい場合はS33-4540-0005しかありません。
ウォークインクローゼットが1階にほしい場合はS32-5535-0001か、S33-4045-0003しか選択肢がありません。
吹き抜けが必要か必要じゃないかでもまた選択肢が変わりますね。
プラン集を穴が開くほど見ていた私的には、南道路向きの33坪前後の間取りは比較的多いと感じていましたが、このように絞っていくと思ったより選択肢がないことがわかります。
土地をまだ持ってなく、ハグミーを検討している方は採用したい間取りに合わせて土地を選ぶことも重要ですね。
かんいちくん家のハグミーお気に入り間取りの記事も書いてますのでよろしければそちらも見てください。
断熱材の厚さが薄い
ハグミーは2×4(ツーバイフォー)工法のため、断熱材の厚さが89mmとなります。
一条工務店の上位商品のアイスマイルは2×6(ツーバイシックス)工法のため、断熱材が140mmあります。
また、アイスマートやグランスマートは外内ダブル断熱という仕様になっており、内側140mmの断熱材に加え外側50mmの断熱材が入ります。
そう考えると、ハグミーはアイスマートやグランスマートに比べて断熱材の厚さが約半分ということになります。
断熱材の種類も、ハグミーやアイスマイルが『EPS1号相当』という発泡プラスチック系の断熱材に対し、
アイスマートやグランスマートは高性能ウレタンフォームを採用しています。
営業マンの話では、太平洋側の比較的温暖な地域では断熱はハグミーの仕様でも問題ないと言っていました。
ほんとかな~と半信半疑だったため、断熱仕様は89mmで本当に大丈夫かどうか調べたうえで私たちはハグミーを選択しました。
断熱の仕様についてはまた別で記事を書いてみようと思います。
なお、寒冷地仕様のHUGme Fam(ハグミーファム)ではアイスマイルと同じ2×6工法になるので、断熱材の厚さは140mmになります。
標準仕様が簡素
ハグミーは、上位グレードのアイスマイルやアイスマート等に比べて標準装備が簡素です。
例えば、
- 窓ガラスがペアガラス(上位グレードはトリプルガラス)
- 床暖房がオプション(上位グレードは標準装備)
- ハニカムシェードもオプション(以前は上位グレードは無料だったが、2024年時点では有料オプション)
- キッチンや洗面台などはラシックシリーズしか採用できない(上位グレードはスマートシリーズやグレイスシリーズが標準装備だったりオプション採用できたりする)
- 樹脂サッシの色が白でシルバーを採用する場合はオプション費が11万もかかる
一言で言ってしまうと、一条工務店お得意の性能をアップさせる仕様がどれもオプションでの採用になってしまいます。
しかし逆を言うと、窓ガラスはペアガラスでいいよっていう方や、床暖房は必要ないっていう方はあえてハグミーを選び、オプションをつけないのもありかもしれませんね。
標準仕様が簡素ということは、建物価格はどうなの?って思うかもしれません。
そのとおり、他の商品に比べて建物価格はかなり安くなります。
実際にローコスト住宅と見積比較した記事もありますので、よろしければそちらも読んでください。
オプションの選べる種類が圧倒的に少ない
個人的にはここが致命的です。
標準装備ではなくてもいいけどせめてオプション採用させてほしかった!という項目が多いです。
- 外側黒サッシ(窓枠)が選べない。
- アクセントクロス5色からしか選べない。
- フロントオープンの食洗器が選べない。
- 床材はEBコートフローリング(シート材)3色しか選べない。挽板なども選べません。
- 建具の色と床材の色を合わせないといけない。例えば床材を中間色にして建具を白にすることができない。
- 室内ドアの開く向きなども変更できない。
- 平屋の場合、勾配天井ができない。
- 天井高さなども変更できない
これ以外にもまだまだあるかと思いますが、私がオプション選択時に「え?」って思ったのはこのあたりです。
オプションの種類を減らすことで、ひとつひとつ管理費用などの削減をしているようですね。
細かい制約が厳しい
施主支給のブラケットライトを壁付け設置が不可能と聞いた時はびっくりしました。
もし採用する手段としては、オプションのブラケットライトを採用しておいて、引き渡し後に自分で業者を手配し施主支給品のブラケットライトに交換してもらう手もあるそうです。
しかし本当に取り付けができるのかわかりませんし、オプションのブラケットライトも無駄になってしまうのでなかなか採用は難しいかもしれません。
他には、エコカラットやオプション以外のクロスを貼り付けをオプションとしてやってもらうこともできないです。
どうしても採用したい場合は、引き渡し後に自分で業者に依頼する方法が一般的のようです。
しかし、クロスを追加で貼り付けになってしまうのでそれなりに高額になってしまいます。
打ち合わせがWeb上で2回しかない
セミオーダーのアイスマイルでも同じですが、仕様やオプションを決める設計士さんとの打ち合わせがWeb(ZOOMを使用)で2回しかありません。
それぞれ打合せの記事を書いてますが、2回はなかなか厳しいと感じてしまいました。
オプションや仕様については予めアンケートで書いておくことができますが、打ち合わせ2回目の照明設備は最初は設計士さんにお任せ状態からスタートします。
よくわからないままダウンライト、スイッチ、コンセントの位置が決まっていったので、そのあと細かい変更を営業担当さんにたくさん送ることになりました。
その後約3週間の期間が変更期限の最終。
その1週間後くらいに最終の着手承諾になります。
なので仕様やオプションを変更するのはかなりギリギリです。
予め生活をイメージしてどこに何を配置するか、等をしっかり考えておくことが必要です。
逆に言うと、選べる仕様やオプションが少ないため、打ち合わせがWeb上で2回で済んでしまう。
という考え方もできますね。
ではハグミーはオススメできないのか
繰り返しになりますが、私たちはハグミーを選びました。
ここまでデメリットを書きましたが、基本的には妥協できる範囲だったからです。
それ以上にこの低価格で一条の性能は手に入るのは、圧倒的コストパフォーマンスがいいと思います。
見積比較のページでも書いてますが、上位グレードのアイスマイルと比較しても、200万円近く建物金額が安いです(オプションは同じになるようにハグミーに床暖房とトリプルガラスを採用して比較)
床暖房やトリプルガラスのオプションを採用しないのであれば、ローコストメーカーにも勝負できる価格設定です。
これらのデメリットが納得できるのであれば、ハグミーは圧倒的にオススメできる商品になります。
しかし、一旦アイスマートやグランスマートも見積をもらってみてください。
ハグミーにオプション増し増しにする場合に比べ、注文住宅でも、間取りを工夫し延べ床面積を小さくできれば驚くほど高い家になることはないようです。
各家庭、いろんな事情やいろんな家づくりがあります。
ぜひハグミーにこだわらずにいろいろなメーカーや商品を比較検討してみてください。
この記事はかんいちくんパパが執筆しました。